焼き
3度目の包丁研ぎをたのまれた。「コック2人」のドイツ製。
最初研いだときは、刃がきれいなままで、
よほどナイフを大事にしているのかと思い、刃先だけを研いで渡した。
2回目は「切りやんだ」という。話を聞いていたので、刃先を幾分深く研いだ。
それで今回。母親の持つ日本製のナイフとあまりにも切れ味が違うという。
それで、荒砥から始めた。刃先も深く、刃全体を研いだ。
当然「コック2人」は消えた。研いでいて解ったのは、以前に F さんの兄が、
私が持っていたもう少し長いナイフを研いでくれたときに言った言葉
「焼きが甘いようだ」と。
日本のナイフは、研いでいくと細くなった刃先が反対側に曲って、
反っていく。それを裏側から引き研ぎして落とす。
すると切れ味がよくなるという。
ところがドイツ製は研いでいくと刃先はJになるのだが、
反対側を引き研ぎすると、逆Jになる。繰り返しても同じ。
その時に氣づいた。これが「焼きが甘い」ということなのかもしれないと。
J、J、J な話。
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