ヴィパッサーナー
最近、「ヴィパッサーナー」という言葉に二回出合った。
一回目は日刊福井の仏教瞑想の記事、「止」と「観」。(20日)
仏教ではヴィパッサーナー(観)とは観察することで、
心の働きすべてを見ることである。
注意すべきは、観察の対象が一つに限定されないことであろう。
・・・「止」の記事の新聞(13日)は資源ごみで出してしまった。残念。
二回目は武術誌「秘伝」2月号。
観察することを中心とする瞑想、
「気づきの瞑想(ヴィパッサーナ瞑想)」とある。
また、関連して 「デフォルトモード・ネットワーク」という言葉も出てきた。
人間の脳は特に意図を持たない場合でも、
活発に活動している脳の領域があり、
神経線維によって活動領域同士で 情報のやり取りがある。
それらの領域や神経接続が デフォルトモード・ネットワーク(DMN)だ。
DMNのひとつ、楔前部(けいぜんぶ:プレクネウス)は
神経線維が集中していて、 受動的な観察活動に使われているとされる。
「見る目」は意図的な視認、
「写す目」は逆に受動的に情報を受け取ること。
作為なく相対すると、 相手の作為が動作の前に伝わって(写って)、
それと同時に動けば相手は作為を実現できない、 と推察される。
これが出来たら達人だ。
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