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面白かった、しろい本

  • 保江邦夫: 唯心論武道の誕生
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2018年11月 7日 (水)

立冬

「蕺」の字が氣になる。

布団の中で思い付いたのが、越王勾踐の臥薪嘗胆。

越王勾践が呉王夫差と戦って、会稽山で囲まれ、負けた。

その時、「戈を揖(あつ)め、収め」たのではないか。

その時の字が「戢」(シュウ・おさめる・あつめる)。

近所に「蕺山」があり、ドクダミが群生していた。ドクダミは苦い。

また、蕺山と会稽山(上海市)とはそう離れてはいない。

『「嘗胆」は「屈辱を忘れないようにする」という意味で

紀元前1世紀の書物『史記』に登場し、

その後もよく多くの書物で使用された』と言うが、

勾践が会稽山で敗れたのは、紀元前6世紀のことで、

『復讐のために苦い「胆」を嘗めて氣を引き締めていた』、と言う。

司馬遷にケチを付ける氣はないが、

「越王句踐、采りて之を食ふ」とあるのだから、

「胆」の代わりに苦い「蕺」を食っていたとしたらどうだろう。

「戢」(負けた)を忘れないために食べていた苦い草に、

敬意を表して草冠「艸」を冠せ「蕺」としたら面白いのではないか。

それでその草が生えていた山を

「蕺山」と呼ぶようになったのではないだろうか。

漢字としては、輯(シュウ・あつめる)・「濈」(シュウ・やわらぐ)・

「葺」(シュウ・小さなものを集め、重ねる)の方が

古い氣がするのだが、どうだろう。

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