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面白かった、しろい本

  • 保江邦夫: 唯心論武道の誕生
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2014年7月19日 (土)

合気

読んだ。

武田惣角の今までのイメージがガラリと変わった。

単なる武術者ではなく、真言密教の行者だった。

福島事件と呼ばれる、土工4,50人相手の大乱闘のすえ全治三ヶ月の重症を負い、

その治療にあたり易師中川万之丞との奇跡の出会いを果たす。

万之丞は空海が中国から持ち帰った真言密教(瑜祇経・ヨーガ、

修験道、禅蜜功・気功、易、九字護身法、呼吸法、瞑想法)を

怪我の治療とともに14年わたり惣角に伝えた。

密教の掟によりその事は人に話すことも文字に書き表すことも出来ない。

事実、その間、記憶力のすばらしい惣角をして「消息不明」となっている。

その術を合気と名付けたのは真言密教を想起させないためでもあるという

(密教では神通力、念力と言う様だ。)

また動的な気合に対して合気は静的である(気合術)とも。

禅蜜功の陰陽合気法が語源とも。

究極の武術「合気」はどうも武田家由来の武術ではなくて

武田惣角が万之丞から教えを受け、剣術にも用い創始したもののようだ。

ある本によると「武田惣角は血生臭い」とあったが、

その生きた時代を考えるとそれもやむを得ず、

また非常に兄弟思いでもあったようだ。

密教の掟を守りきったゆえに謎が多いのはやむを得ぬことかも知れない。

「合気」のルーツは空海から中国、はては遠くインドにまでも辿れるのかも知れない。

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