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2011年4月25日 (月)

かもす

先日、高校の恩師が造り酒屋の男性を連れて来店された。

男性は二度目で、三月に大学の醸造学科を卒業したとの事で、

そのお祝いであるらしい。お母さんが教え子だそうだ。

その席で、「山廃」「醸す」等の語源が話題となった。

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なんでも醸すは「噛む」「噛みす」から来ているらしい。

酒屋の息子さんはさすがに知っていた。

それで気になって「かもす」の字源を調べたところ、字は四つあった。

一部を「字通」より抜粋すると、

 『醸』 襄にふくよかの意がある。説文に「(酉へんに温のサンズイをと

     った字、かも)すなり」。酒を作るを醸と曰ふ」とあり、次条に、   

     「は醸すなり」と互訓する。あわせて酉温醸(うんじょう)と 

     いう。醸は酉温醸してもり上る意。

     広辞苑には「かむ」とある。

 『』(うん) 「(温のサンズイを取った字)おん」は器中のものが温

     められちこもる意。酒の醗酵するをいう。

     「おん」はうちにこもる意。

 『酎』 寸は丑(ちゅう)の省略形であろう。説文に「三たび重ねたる

     醇酒なり」とあり、芳醇な濃い酒をいう。

     (三度かもした酒、ツクリカヘセルサケ)

 『醗』 酵素によってかもすので醗酵という。酒には醗倍(倍のニンベ

     ンを取った字、ばい)はつばいという。

    (ばい、倍のニンベンを取った字)は、(はい、索の糸の代わりに

    子を入れた字)が熟して果となり割さける意。はいにふくれる意

    があり、内にひそめられた力が外にあらわれる意がある。

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「かもす」のも大変なわけだ。

     

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