動而無動
「心、感のままに動きて自性の天則にしたがう時は、霊明始終を貫きて、気の妄動なし。例えば、船の流れに従いて下るが如し。動くといえども、船静かにして、動の跡なし。これを『動而無動(どうじむどう)』動きて、動き無しという」
(佚齋樗山『天狗芸術論』)
この文章を見つけて読んだ時、
昔、ウインドサーフィンをやっていた時のことを思い出した。
ランニングというやり方があり、
帆掛け舟のようにセールを使って、スピードは一番出る。
身体で風を切るのは解るが、ボードの上に立っていると、
全く風を感じない、手ごたえがないのだ。
セールも風が無い様にヒラヒラしている。
そのくせ、ちょっと手元が狂うと身体ごと飛ばされる。
その感覚は思い出せても、
それが武術とどう繋がるのか解らない。
(そりゃそうだろう)
それで彫ってみた。
新しい境地が見つかった様な気がした。
最近のコメント